OMNIYATとは?基本情報・開発の特徴・代表プロジェクトを解説

OMNIYATは、建築家やホテル運営ブランドとの協業を特徴とする、ドバイ拠点の不動産開発ブランドです。Palm JumeirahやMarasi Bayの住宅に加え、ホテルや商業・オフィスを含むプロジェクトも手がけています。

OMNIYATブランドと、BEYONDを含むグループ全体では、事業規模の集計範囲が異なります。この記事では次の3点を整理します。

  • OMNIYATの成り立ちと、集計範囲を分けた事業規模
  • 建築・ホテルサービス・水辺の立地を組み合わせる特徴
  • 完成済み住宅と計画中住宅を比べる確認ポイント

OMNIYATはどんな開発会社?

OMNIYATはMahdi Amjadが2005年に設立しました。公式会社紹介では、建築やアートを重視し、Zaha Hadid、Foster + Partners、Dorchester Collectionなどとの協業を説明しています。住宅開発の評価軸に、外観や間取りだけでなく、設計者やサービス運営の体制が加わる点が特徴です。

項目内容・対象範囲
設立2005年
創業者Mahdi Amjad(Founder and Executive Chairman)
拠点UAE・ドバイ
本稿の対象OMNIYATブランドの開発。財務数値はOMNIYAT Holdings Ltd(OHL)の集計範囲を別記
主な開発エリアPalm Jumeirah、Marasi Bay、Dubai Maritime Cityなど
事業内容住宅、オフィス、ホテルを含む複合開発

設立・創業者は公式会社紹介、グループとブランドの区分は2025年通期発表に基づきます。BEYONDはグループ内の別ブランドとして展開されています。

事業規模と開発実績

2026年2月16日の通期発表は、OHLの監査済み連結決算と、別法人BEYOND Properties DMCCの販売額を区別して示しています。下表は2025年の数値で、販売契約額と売上高を分けています。

項目内容・対象範囲
年間売上高OHL連結:41億AED、前年比150%増(2025年)
OHLの販売契約額151億AED。OMNIYATブランド93億AED、OHLに計上されたBEYONDブランド58億AEDを含む
OMNIYATブランドの販売契約額93億AED(2025年)。OHL連結売上高とは対象範囲・認識時点が異なる
2025年の新規開発OHLで6プロジェクトを立ち上げ。OMNIYATだけでなくBEYONDの展開を含む
完成済み住宅の具体例One at Palm Jumeirah:94戸・2021年完成。The Lana Residences:39戸・公式完成年2023年

数値の出典は公式2025年通期発表です。売上高は工事進捗などに応じて会計上認識する金額、販売契約額はその年の契約額です。グループ全体の販売額には別法人のBEYONDも含まれ、OMNIYATブランド単独の数値とは集計範囲が異なります。

ブランド全体の年間・累計引渡し戸数は、今回確認した資料から統一的な集計を得られませんでした。そのため、完成実績は個別プロジェクトの戸数と完成年で示しています。

開発する物件にはどんな特徴がある?

一つ目は、設計者とサービス運営者を明確にした住宅づくりです。The Lana ResidencesではFoster + Partnersの建築、Gilles & Boissierの内装、Dorchester Collectionの管理が組み合わされています。会社全体に同じ仕様が適用されるわけではなく、プロジェクトごとの組合せが特徴になります。

二つ目は、水辺の立地を住戸配置や屋外空間に取り込むことです。Palm Jumeirah、Marasi Bay、Dubai Maritime Cityでは、同じ水辺でも海岸・マリーナ・周辺市街地の条件が異なります。大きな窓やテラスを持つ住宅でも、実際の眺望は階数・向き・隣接建物で変わります。

三つ目は、住宅タイプの幅です。少数の大型住戸で構成するThe Lana Residencesに対し、ANWA ARIAはタワー住宅、ポディウムの複層住戸、低層住宅を組み合わせています。住戸面積やサービス内容は、プロジェクトごとに異なります。

代表的なプロジェクト

One at Palm Jumeirah

Palm Jumeirahにある完成済み住宅です。公式紹介では2021年完成、一般住戸91戸とペントハウス3戸の計94戸とされています。Dorchester Collectionによるサービスを導入し、プライベートビーチへのアクセスや共用プールなどを紹介しています。

同じ建物でも一般住戸とペントハウスでは面積や構成が異なります。住戸までの導線やテラス、サービスに含まれる範囲も、住戸を比較する材料になります。One at Palm Jumeirah公式紹介

The Lana Residences

Marasi Bayに位置し、住宅・ホテル・飲食・店舗を含む複合プロジェクトの住宅部分です。住戸数は33戸とペントハウス6戸の計39戸。公式ページは完成年を2023年と記載しており、ホテルの営業開始時期とは分けて扱います。

Foster + Partnersの建築とGilles & Boissierの内装を採用し、住宅管理をDorchester Collectionが担います。ホテルと住宅は同じ場所にありますが、居住者の利用施設やサービス契約には個別の条件があります。The Lana Residences公式紹介

ANWA ARIA

ANWA ARIAのタワーと低層住宅部分の完成予想図
ANWA ARIAの外観完成予想図。完成写真ではありません。 画像:DRI掲載資料。

Dubai Maritime Cityの住宅計画です。公式ページは30層、住宅175戸、タウンハウス14戸、ペントハウス2戸を掲げ、完成予定を2027年第4四半期としています。この予定は、同じ地区の既存ANWAが完成していることとは別の情報です。

海に面するプール、公園やプロムナードへのアクセス、ジム、ヨガスタジオなどを計画しています。掲載画像は、建物や共用施設の計画を示す完成予想図です。ANWA ARIA公式紹介

物件を検討するときに確認したいこと

  • ブランドと契約会社の範囲
    OMNIYAT、OHL、BEYONDの区分と契約書上の開発会社名を照合します。
  • 運営サービスと管理費
    ホテルブランドによる管理の対象、標準・有料サービス、共用施設の利用範囲とサービスチャージを、対象物件のサービス契約・管理資料で確認します。
  • 完成年と引渡し予定
    住宅完成、ホテル開業、地区整備はそれぞれ時期が異なります。ANWA ARIAなどの計画物件では、契約上の引渡し予定と直近の工事資料を照合します。
  • 住戸固有の条件
    眺望に関わる階数・向き、窓・テラスの位置、隣接建物を、対象住戸の図面と現地で確認します。家具・仕上げの範囲は契約仕様と照合します。

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DRIでは、掲載物件の立地、間取り、設備、完成状況を住戸ごとに紹介しています。

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参考資料:本文中にリンクした公式会社情報、公式プロジェクト紹介および各公表資料。

情報確認日:2026年10月22日。公表時点の実績・計画を区別して記載しています。

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