Meraasは、City WalkやBluewatersなど、住宅と商業・余暇の空間を組み合わせた場所を手がけるドバイの開発ブランドです。現在はDubai Holding Real Estateの一員として、都市型住宅や海辺の住宅、ブランド提携住宅などを展開しています。
Meraasを知る際は、建物だけでなく、その住宅がどんな街や施設に接しているかを見ると特徴がつかめます。この記事では次の3点を整理します。
- Meraasの現在の位置づけと、個別の開発・引渡し実績
- 街と住宅を組み合わせる開発の特徴
- 代表プロジェクトと、生活環境・サービスを比較するポイント
目次
Meraasはどんな開発会社?
Meraasの公式会社紹介は、BluewatersやCity Walkを代表的な実績として挙げています。2020年にはDubai Holdingに加わることが発表され、現在の公式サイトはDubai Holding Real Estate傘下のブランドとして案内しています。Meraas公式会社紹介/Dubai Holdingの統合発表
| 項目 | 公表情報 |
|---|---|
| 拠点・主な事業地域 | UAE・ドバイ |
| 現在の所属 | Dubai Holding Real Estate |
| Dubai Holdingへの統合発表 | 2020年 |
| 代表的な開発先 | City Walk、Bluewaters、Jumeira Bayなど |
| 主な住宅の形態 | アパートメント、ヴィラ・タウンハウス(戸建て)、ブランド提携住宅 |
| 事業の見方 | Meraasブランドの開発と、Dubai Holding Real Estate全体の実績を分ける |
グループにはNakheelやDubai Propertiesなど複数のブランドが含まれます。公式会社紹介にあるグループの土地保有規模は、Meraas単独の所有地や完成実績とは範囲が異なります。開発ブランド名と契約上の法人名も、異なる役割を表します。
事業規模と開発実績
今回確認したMeraasの公式会社紹介・物件紹介・ニュースでは、Meraas単独の2025年通年売上高や、同じ基準日でまとめた累計引渡し戸数を確認できませんでした。以下では、個別の引渡し発表と住宅計画の規模を示します。
| 項目 | 公表情報 |
|---|---|
| 引渡し済みの例 | Bulgari Ocean Mansionsは2024年11月15日、Central Park Building 1は2024年11月1日を引渡し日として公式会社紹介に掲載 |
| その他の引渡し例 | Cherrywoodsは2023年12月4日、La Vieは2023年11月29日を掲載。累計件数を示す一覧ではない |
| 大型住宅計画の例 | Jumeirah Residences Emirates Towersは2棟、計754戸。2025年6月の計画発表値 |
| 建設中の例 | City Walk Northline。2026年6月11日の自社検査で全体進捗29.42%と公式物件ページに掲載 |
引渡し日程の出典は公式会社紹介のHanded Over Projects欄、754戸はJumeirah Residences Emirates Towers発表です。Northlineの進捗は公式物件紹介によります。いずれも個別案件の情報であり、会社全体の年間供給戸数ではありません。
Northlineでは、自社検査の進捗と不動産規制庁の検査値が、異なる検査日とともに掲載されています。それぞれの数値は掲載された検査日時点の進捗であり、両者の平均が現在の完成率を表すわけではありません。
開発する物件にはどんな特徴がある?
Meraasの特徴は、住宅を街の中の体験と結び付ける開発です。City Walk Northlineでは、低層の住宅と歩いて過ごす街並みを組み合わせ、商業、飲食、余暇の施設へのつながりを打ち出しています。海辺、都市部、郊外で異なるコンセプトを用いる方針も、公式会社紹介で説明されています。
そのため、住宅の設備表だけでは比較が完結しません。住戸から店舗までの移動、外に出たときの街の雰囲気、車で出入りする道など、建物と周辺の関係を見ていくと、その物件らしさが分かります。
ブランド提携住宅も一つの柱です。Jumeirah Residences Emirates Towersでは、住宅の設計に加え、Jumeirahのホスピタリティサービスを組み合わせています。住宅の開発ブランド、設計事務所、サービスを担うブランドは、それぞれ異なる役割を担っています。
代表的なプロジェクト
City Walk Northline

Jumeirah StreetとSheikh Zayed Roadの間のCity Walkに位置する住宅プロジェクトです。1〜3ベッドルームを展開し、街並みに合わせた低層の構成、プール、フィットネス施設、植栽などを計画しています。City Walk Northline公式紹介/公式パンフレット
公式物件ページの2026年6月時点の説明では、躯体が7階まで進み、内装と設備工事も始まっています。City Walkの街自体が利用されていても、Northlineの住宅が完成済みという意味ではありません。工事報告は、その報告が対象とする棟・フェーズの進捗を示します。
飲食店や店舗への近さに加え、住戸の向きと人通り、車の乗降場所、窓やバルコニーの配置も暮らしやすさに関わります。同じCity Walk内でも、通りに面した住宅と内部の空間に面した住宅では周囲との関係が変わります。
Jumeirah Residences Emirates Towers

2025年6月にMeraasが発表した、2棟・計754戸のブランド住宅計画です。1〜4ベッドルームを設け、SCDA Architectsが設計を担当。Museum of the FutureやDIFCなどに近い都市部で、建物を張り出させた外観とスカイテラスを組み合わせています。プロジェクト発表
計画される共用空間にはプール、フィットネス、仕事用ラウンジ、プライベートシネマ、子どもの遊び場などがあります。Jumeirahのサービスとして、コンシェルジュやウェルネス関連のサービスも案内されています。
ここで示した戸数や施設は開発計画の内容です。確認した発表は引渡し完了を知らせるものではなく、既存のJumeirah Emirates Towersホテルとも区別します。完成済みホテルの写真やサービス内容は、この住宅計画の現在の状態を示すものではありません。
物件を検討するときに確認したいこと
- 地区全体と住宅の進捗
商業施設が開業している街でも、検討する棟が建設中の場合があります。引渡し予定は、対象棟・フェーズの工事報告と契約書で確認します。 - 周辺への歩行・車の動線
店舗や公園までの距離だけでなく、実際の入口、横断箇所、日常の乗降場所を現地や配置図で確かめます。住戸の向きや周辺の人通りも比較します。 - ブランドサービスの範囲
コンシェルジュ、健康・運動、飲食関連のサービスについて、常設か予約制か、管理費に含まれるか別料金かを、対象住宅のサービス案内で確認します。 - 管理費と室内仕様
共用施設やサービスの対象範囲と管理費は、管理費明細で照合します。完成画像の家具・内装と、契約に含まれる仕様を照合し、近隣の同条件物件と比較します。
Meraasの掲載物件を見る
会社の開発方針を押さえたら、具体的な候補の立地、間取り、建物の状態を見比べてみましょう。掲載情報では、会社全体の実績に加えて個別物件の条件を比較できます。
参考資料:本文にリンクしたMeraas公式会社情報、Dubai Holding公式発表、City Walk Northline公式紹介・パンフレット、Jumeirah Residences Emirates Towers公式発表。数値の対象範囲と時点は本文に記載。
情報確認日:2026年10月22日